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概要
「こんなこと……やっぱり、いけないよね」
そう言いながらも、彼女は彼の隣を離れようとはしない。むしろ、そっと彼の手を握りしめていた。その指先がかすかに震えているのを感じ、彼はそっと指を絡めた。
「後悔してる?」
彼が尋ねると、彼女は静かに首を振った。
「……ううん。でも、怖いの。こんな気持ちになったの、初めてだから」
彼はそっと微笑み、指先で彼女の頬をなぞる。
「大丈夫。俺たちだけの時間なんだから」
そう囁くと、彼女はゆっくりと目を閉じた。次の瞬間、唇が触れ合う。